転職や就職の不安や疑問をBenefitsのキャリアカウンセラー「宮崎 聖」が回答!働く事にまつわる悩みを抱えている方は、具体的なアドバイスを参考にしてみては。
内定・入社・退職
内定後の待遇提示に不満がある場合、交渉の余地はあるか?
先日、A社から内定をもらい、入社日の確認を電話で行った後、採用通知書と労働条件通知書が郵送で送られてきました。
賃金の部分を見て少しショックを受けました。
新卒採用情報と照らし合わせると、A社の提示した給与は新卒採用の平均給与と同じでした。
募集広告には給与については「当社規定に従います」としか記載がなく、また、一次面接の際に前職の年収について質問された以外、給与についての具体的な話はありませんでした。
内定を受けた際、給与や労働条件の確認は極めて重要なステップですので、これらの詳細について尋ねることはまったく問題ありません。
実際、企業がこの種の質問に対して嫌な顔をするようであれば、それは企業側に問題がある兆候かもしれません。
例えば、成果を重視しインセンティブ給を高く設定し、基本給が新卒採用者と同じか、試用期間のみ同等というケースもあるかもしれません。
しかし、4年間の経験を持つ内定者に対し、新卒の給与水準と同等の待遇を提供することは、合理的とは言い難いでしょう。
面接の際、前職の年収の詳細は聞かれたものの、給与に関する説明が不足していた場合、即座に不満を伝えるのではなく、募集要項で示されていた企業の給与規程について尋ね、新卒採用者との給与格差について明確に理解しましょう。
もし試用期間の給与に関する回答が提供された場合、試用期間の期間と、正規の給与体系について書面で説明を求めましょう。
同じ職種で4年の経験を持つ内定者を適切に評価しない企業に対して、入社する意義があるかどうかを真剣に検討してください。
内定を受けたことは喜ばしいことですが、信頼感を欠いたり、ストレスを抱えながら仕事をすることは望ましくありません。
したがって、疑念を感じる点について、まずは担当者に問い合わせ、納得のいく回答を得る努力をしましょう。
もし回答が曖昧であったり、不可能であると示される場合、内定辞退を検討する覚悟も持つことをおすすめします。