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転職の意外な落とし穴

2023年08月02日

多くの場合、転職を検討する際には、転職サイトや求人情報誌を利用して「魅力的な企業」を見つける方法が一般的です。
しかし、漠然とした選び方は衝動買いと同じくらい危険です。
感情だけに流されてしまうと、後悔の渦に巻き込まれることも少なくありません。
そして後悔はやがて取り返しのつかない事態を招く可能性もあります。
入社後1年経っても「この企業に転職して正解だった」と感じられない場合、転職の意義が薄れてしまうでしょう。
だからこそ、慎重に選択し、自分に合った企業をじっくり見極める必要があります。
世の中には無数の求人企業が存在し、理想の企業を見つけるためには、転職の目的や希望条件に応じて選択基準を設け、求人情報を絞り込み、さらに細かなチェックを行って応募先を慎重に選ぶことが重要です。
しかし、注意が必要なのは「落とし穴」です。
多くの転職者は、現在の職場で不満だった点にばかり目を向ける傾向があります。
その一方で、恵まれている条件については当たり前だと思い込んでしまい、見落としてしまうことが少なくありません。
入社後に見落としに気付くと、後悔しても手遅れになることもあります。
だからこそ、基本項目を見落とさないように心掛けることが大切です。
理想の企業選びには以下の7つの基本項目を検討しましょう。
それぞれの項目に応じて希望や条件を洗い出す方法をおすすめします。
そして自分なりの選択基準を明確にし、求人企業とのマッチングを客観的かつ総合的に判断していきましょう。
具体的な仕事内容や職種
転職活動において大切なのは、希望する職種(事務、営業、企画、ネットワーク技術者など)をはっきりさせることです。
そして、「やりたい業務(目標)」と「得意な業務(売り)」を整理し、希望する業界・業種分野、主業務・守備範囲の具体的なイメージを持つことが大切です。
雇用形態(正社員or契約社員など)
企業内での働き方は、雇用形態によって異なります。
正社員、契約社員、派遣、アルバイトなどの雇用形態だけでなく、業務委託の特徴も理解して、自分がどのような働き方を希望するかを決めましょう。
給与の希望額と必要最低額
希望給与や年収を考慮する前に、まずは生活に必要な最低限の金額を計算しましょう。
必要最低額を把握した上で希望給与を設定すれば、将来の昇給を予測した妥協ラインも決めやすくなります。
特に、現職が大手企業で長く働いている場合、転職後の初任給が低下するリスクも考慮しておくべきです。
休日・休暇、勤務時間や時間帯
8時間勤務でも始業・終業時刻は会社によって異なります。交替勤務や深夜勤務の職場もあるため、家庭状況や生活スタイルを考慮し、自分が対応可能な勤務時間の最大範囲や必要な休日条件を明確にしましょう。
自身のライフスタイルに合った働き方を見つけるために、柔軟に対応できる範囲と必要な条件を把握しましょう。
勤務地エリアと通勤時間
遠距離通勤未経験の方は、首都圏なら通勤時間を1時間半程度に制限することがおすすめです。
本人が通勤可能と思っても、採用側が疑念を抱く可能性があり、企業の交通費負担においても採用が不利になることがあります。
適切な通勤範囲を設定して、円滑な就職活動を進めましょう。
従業員数や会社規模などの職場環境
企業の規模や従業員数は直接的に「安定性」とは結びつきませんが、転勤や配属異動の有無、扱う仕事の規模や責任範囲、昇進・昇格の機会、福利厚生などに影響を与える可能性があります。
これらの要素と希望条件をトータルに検討することが大切です。
社風・経営ビジョン
例えば、企業の歴史やタイプ(ベンチャー企業など)によって職場の雰囲気は変わります。
上下関係の考え方や目標管理の方法、従業員の年齢構成、資格取得や独立支援、教育・研修などのバックアップ、そしてビジネスライクな雰囲気か家庭的な雰囲気かなど、働く上での快適さやキャリア構築において重要視すべき点について具体的にリストアップしておくことが大切です。
選択基準を設定する際に欠かせないのは、自分の実力レベルや経験と、採用基準とのつり合いです。
当然のことながら、未経験者が相場以上に高い給与を望めば、失業のリスクを招くことになります。
同様に、経験豊富な者や実力者であっても、全ての希望条件をクリアすることを望むと、適切な応募先を見つけることが難しくなるでしょう。
選択基準を決定する際には、転職の目的や自分のこだわりに合わせて優先順位をつけることはもちろん、重要な条件でも譲れる範囲を見定めておくことが重要です。
自分に合った企業を見つけるということは、自分の希望と企業側の希望が一致する状況を見つけることに他なりません。
20代
業界や職種によっては、初めから正社員登用はせずに、アルバイトを経て正社員を登用するという採用方針を持つ企業も少なくありません。
特に人気業界の未経験者募集は注意が必要です。
選択基準は、良い企業を見つけるための重要な要素です。
頭から「正社員が絶対条件」と決めつけるのではなく、求人の傾向を調べた上で柔軟に選択基準を設定していくことが大切です。
そうしないと、せっかくの魅力的な企業を見逃す可能性があります。
30代
人広告だけでは、その会社の将来性や有望性、忙しさの度合いなどを読み取ることは困難です。
希望の会社の絞り込みができたら、業界紙やホームページなどで会社の研究も行ってください。
業績の推移や新規出店・新事業の立ち上げ情報などが参考になります。
また、こうした情報が入手できる企業ほど、社風もオープンで働きやすい傾向があるといえます。
40代
最近の大手企業の倒産を見るとわかる通り、企業規模だけが経営の安定性を示すものではありません。
また、社風や職場環境などは、求人広告だけでは判断が難しいです。
情報が詳細に入手できない場合は、まず優先順位の高い項目を選んで、同業者など周囲の人々に評判を尋ねたり、面接で直接確認していくなどピンポイントでチェックしていくのも良いでしょう。

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